日本に5ヶ所登録されている世界自然遺産。
その中でも、一番の秘境・小笠原諸島。
GWに行ってきたので、今回は小笠原諸島・父島の紹介です!
24時間の船旅
小笠原諸島といえば、まず話に上がるのは島への渡航手段。
実は島への一般人の渡航は、船舶しかありません。
船名はおがさわら丸(通称:おが丸)と呼ばれ、およそ週に一回東京・竹芝港からのみ出港します。
海が穏やかなら、船外のデッキに出られる日も。
船内は7階に別れ、それぞれの等級に応じた客室になっています。
探検するだけでもかなり面白いので、オススメです。
食料は持ち込んでもOKですが、レストランやラウンジ、売店などもあるので、船内で調達することも可能。
現在はまだ、新型コロナウイルス感染防止のため、乗船人数を制限していることもあり、船内はかなり快適に過ごせます。
船内のいたるところには、緊急時のエチケット袋が常備(笑)
船と並走するカツオドリ。島が近いことがわかります。
島に着くと、宿やダイビングサービスなど多くの方が出迎えてくれ、島旅が始まります。
ここが世界遺産の島
おがさわら丸が到着する島は小笠原諸島・父島。
二見港からすぐ隣にある大村地区は、島内でも最も栄えている地区です。
宿泊施設や食事処、お土産も全て徒歩圏内。
父島にメインストリート。スーパーや食事処が並ぶ。
小笠原発祥のサンダル「ギョサン」
同じく観光場所も多く、小笠原ビジターセンターや世界遺産センターは、小笠原の歴史や豊かな生態系・固有生物を学ぶことができる展示館で、どちらも入場無料で観覧できます。
世界遺産センターでは、固有生物の展示が行われている。
また、小笠原はアオウミガメの日本一の繁殖地。
大村地区からは少し離れますが、港沿いにある小笠原海洋センターでは、ウミガメの保全活動を行っています。
飼育されている子ガメ
遙かなるボニンブルー
内地から約1000km離れている小笠原諸島は、ボニンアイランドの愛称でよばれ、島周辺の真っ青な海の色はボニンブルーと呼ばれています。
ボニンとは、江戸時代に小笠原諸島が発見された当初は無人島(ぶにんじま)と呼ばれており、その後に移住した欧米系島民の間で訛っていき、ボニンとなったことに由来しています。
ノコギリダイ
北部の弟島周辺は立派なサンゴが多い
水中でもウミガメに遭遇!
日本固有種「ユウゼン」は、小笠原と八丈島でしか見られない。
絶滅危惧種「シロワニ」にも会えました!
ダイビングポイントはかなり多く、そのほとんどがボートダイビングになります。
中には流れの強いポイントもあり(というかほとんど流れます)、出来れば渡航の前にボートダイビングやドリフトダイビングを経験しておくことがオススメです。
誕生以来、一度も他の陸地と繋がったことのない小笠原諸島は、島にある動植物のほとんどが固有種。
24時間の船旅も陸の観光も水中も、簡単には行けない島だからこその魅力がたくさんありました。
今回ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。
このブログを読んでくださった方、ぜひボニンブルーを見に一緒に行きましょう!
東京店 宮本